TOPICS 06

2017-03-06

富士通は、データベース(DB)ソフトウェア「FUJITSU Software Enterprise Postgres」の出荷を11月末に開始する。オープンソースソフトウェア(OSS)「PostgreSQL」をベースに、セキュリティや処理性能、信頼性を向上する同社の技術を装備する。

 本製品では、PostgreSQLをはじめ、その活用に必要な各クライアントモジュールや運用ツールなどの周辺OSS、拡張モジュール「contrib」49種類を一括で提供するため、周辺OSSごとのライフサイクルやサポートの考慮が不要になる。また、導入・運用やトラブル発生時における24時間365日の技術サポートを長期にわたって保証する。

 透過的データ暗号化技術を装備するため、既存のデータベースから移行する際に、アプリケーションを改修せずにセキュリティを強化できる。ユーザーデータだけでなく、トランザクションログや一時ファイル、バックアップデータも含め一括して暗号化できる。暗号アルゴリズムは、キー長(鍵の桁数)が128/256ビットのAESを採用する。

 富士通研究所が開発したインメモリによる高速化技術を装備する。データの更新処理に適した格納方式「ロー型」でデータを格納しているPostgreSQLに対し、分析に適した「カラム型」のデータを扱えるようになるため、カラム型インデックスを用いた高速分析を行える。

 大量データを扱うバッチ処理の時間などを短縮できる並列検索も可能だ。検索・集計を複数のCPUコアに分散させて処理できるうえ、CPUの負荷状況に応じて適切な並列数を自動で決定する機能も備える。CPUに余裕がない場合には過負荷を回避するために並列化を行わず、余裕がある場合は並列数を自動で増加できるため、検索処理の効率化と安定稼働を両立できる。

 期間に応じて利用料を支払うサブスクリプションライセンスで提供するため、初期コストを抑え、システム規模に合わせて段階的に適用拡大が図れる。価格は、「Standard Edition」が年額21万2000円/1コア、「Advanced Edition」が年額114万円/1コア(いずれも税別)。